インターネット上には３Dモデルがダウンロードできるポータルサイトがいくつもありますが、主に３DCGと３DCAD、３Dスキャンのものがあります。映像やゲームに使われる３DCGのデータは用途が異なるので印刷に適していません。以下に３Dプリンター向けのSTLデータが無料ダウンロードできる、一部有料でダウンロードできるリポジトリをまとめて紹介します。
リポジトリとは英語で「貯蔵庫」、「収納場所」の意味。主にソフトウェア開発者がソースコードのファイルやアップデートを保管するのに使われていて、GitHubなど有名です。３Dデータにおいても、編集可能なソリッド（個体）データやSTLのような形状、表面のメッシュデータの保管・共有サイトがあります。
完全無料で利用できる３Dプリンター向けリポジトリ
Thingiverse
Thingiverseは３DプリンターメーカーのMakerBotが2008年に始めた３Dプリンター用モデルのリポジトリです。推定200万以上の無料のSLTファイルが貯蔵されており、３Dプリンター用のモデルでは最も大きなリポジトリになります。誰でも無料でアカウントを作成、参加することができ、MakerBot以外の様々なブランドの３Dプリンターの情報があります。
Prusa Printers
Prusa Printersも同様に３DプリンターメーカーのPrusaが運営するリポジトリ。主にPrusaユーザー専用のプラットフォームですが、３Dモデルは無料でダウンロードでき、もちろん他メーカーの３Dプリンターでも印刷可能です。
YouMagine
YouMagineはスライサーソフトのCuraで有名な３DプリンターメーカーのUltimakerが出資に参加している３Dプリンター向けリポジトリです。印刷したい３Dモデルを選ぶ際にダウンロードする前にSLTファイルの３Dデータがブラウザ上で表示され、回転・拡大・縮小の操作ができる３D表示でモデルの形状を確認することができます。
モデラボ
３D技術を活用した様々なサービスを行っている株式会社プロノハーツが運営するサイト。日本の企業が運営しているのでもちろん日本語に対応。ダウンロードできる３Dモデルデータも100円ショップの商品と組み合わせができたり、日本メーカーのエアコンのリモコン立て、リモコンの電池カバーなどなど、海外のサイトとは違う日本の製品や文化にマッチしたものが無料でダウンロードできます。また、リクエストボードで欲しいデザインがリクエストすることができ、コミュニティ内で親切丁寧なやりとりがされているのが心温まります。
有料若しくは一部有料で利用できる３Dプリンター向けリポジトリ
Cults.
Cults.はフランスのサイトでフランス語、英語、ドイツ語、スペイン語に対応しています。登録されている３Dモデルのおおよそ半数が有料ダウンロードのもので、３D設計、３Dデザインのプロが作った有料データは完成度が高いです。無料のデータはThingiversとCults.の両方にアップロードされているデザインも多く見受けられます。
MyMiniFactory
MyMiniFactoryは2013年からあるイギリスのサイトです。STLファイルの無料ダウンロード、一部有料で購入できるリポジトリで、ゲームや映画のキャラクターのフィギュアが印刷できるユニークなデータが多く集まっています。
cgtrader
cgtraderは名前の通り、主に映像に使われる３DCGのデータが購入できるリポジトリですが、左上のメニューより「3D Print Models」をクリックすると３Dプリント用のモデルを購入することができます。アートやフィギュア、玩具のデータが多く取り揃えられています。
pinshape
pinshapeは無料・一部有料でSTLファイルがダウンロードサイトです。ミニチュアや玩具、ゲーム、アート作品などがカテゴライズされています。
3DExport
3DExportは３Dプリンター用の印刷モデル、VRや３DCGのデータが販売されており、一部無料でダウンロードできるモデルがあります。アメリカと香港にサポートオフィスを置き、自動翻訳ですが日本語にも対応しています。