Ultimaker Cura のインストール・基本的な使い方

Ultimaker Cura スライス後

FDM式スライサーソフトウェアのUltimaker Curaのインストール・日本語化・使い方について解説します。




Ultimaker Curaとは

Ultimaker Cura 解説

Ultimaker Curaは3DプリンターメーカーのUltimakerが配布している世界で最も人気のある3Dプリンターのスライサーソフトです。3Dモデルを3Dプリンターで印刷する際、モデルデータをgcodeと呼ばれる座標データに変換(スライス)し、3Dプリンターはそのgcodeを元に印刷します。各社3Dプリンターメーカーよりスライサーソフトは配布されていますが、Ultimaker Curaは他社製の3Dプリンターにも幅広く対応しており、詳細な設定が可能でオープンソースのため、プラグインにも対応しているのでソフトウェア自体のカスタマイズも可能です。
3Dプリンターを買ったらまずパソコンにインストールすべき最もおすすめのスライサーソフトです。




Ultimaker Cura のPC必要スペック

最低動作環境

Open GL 2, Open GL 4.1 for 3D layer view 対応グラフィック
ディスプレイ解像度 1024×768
Intel Core 2 又は Athlon 64
550MB 以上のストレージ
4GB RAM

推奨動作環境

Open GL 4.1 for 3D layer view 対応グラフィック
ディスプレイ解像度 1920×1080
Intel Core i3 又は Athlon 64
600MB 以上のストレージ
8GB RAM




Ultimaker Cura の対応3Dプリンター機種について

CuraはUltimaker以外のサードパーティの3Dプリンターに対応しています。
対応機種のリストは上にあるリンクのGitHub公式リポジトリ内にあるものが対応しており、自分の3Dプリンターが対応しているかわからない場合はシンプルにCuraをダウンロード、インストールして確かめてみてください。

・Ultimakerはサードパーティ製の3Dプリンターのテクニカルサポートは行っていません。トラブルの場合は当該の3Dプリンターメーカーへお問い合わせください。

・GitHub内に表示のあるプリンターはCura自体で既に利用可能若しくは次期アップデートで利用可能になるものです。

以上はUltimaker Supportより和訳。





Ultimaker Cura のダウンロード・インストール

上記リンクの公式サイトからダウンロードできます。


Ultimaker Cura インストール画面

インストーラーを起動してインストールを進めていきます。
次へ、次へとクリックで進めていくだけで問題ありません。



Ultimaker Cura インストール完了画面

インストールが起動したら実行します。





Ultimaker Cura の日本語化

※日本語設定だと誤訳が多く、筆者は英語設定での使うのに慣れているので本サイトでは英語設定で解説しています。

Ultimaker cura 日本語設定のやり方

メニューバーから「Preferences」→「Configure Cura」を選択


Ultimaker Cura 言語設定変更

ウィンドウが出て一番最初に表示されている「General」に
「Language:」の設定をEnglish→日本語へ変更

右下の「Close」をクリックしてCura全体のウィンドウを閉じて再起動します。



Ultimaker Cura 日本語化完了

おそらく自動翻訳なので日本語がおかしなところが多々ありますが、日本語化ができました。






プリンターの設定

使用する3Dプリンターの設定を行います。

Altimaker Cura プリンターを選択

左上のプリンターの選択欄からAdd printer(プリンターを選択)をクリック



Ultimaker Cura プリンター追加

ネットワークプリンターと非ネットワークプリンターに分かれています。
お使いの3Dプリンターを選択して右下のAdd(追加)をクリックしてプリンターが追加できます。




Ultimaker Curaの使い方

操作説明

Ultimaker Cura 操作説明
ファイルを開く3Dプリントするファイルをここから開きます
プリンターの選択どのプリンター設定を使用するか選択します
④プリント設定・プロファイル選択各プリント設定とプロファイルの読み込みや保存の操作を行います
設定項目が少なく簡単なRecommended(推奨)と詳細設定ができるCustom(カスタム)が切り替えできます
⑤視点切替ワンクリックで視点切替ができます
⑥オブジェクトリスト開いている各3Dモデルを選択できます 複数のモデルを一度に印刷する際に使用します
⑦オブジェクト毎の設定オブジェクトの移動、縮尺変更、回転、ミラー、各オブジェクトで印刷設定を変えたい場合等
⑧Prepare, Preview, MonitorPrepare(準備する)
オブジェクトの位置や印刷設定を行います
Preview(プレビュー)
設定完了後、スライスした後に印刷プレビューを見ることができます
Monitor(モニター)
機種によっては印刷中にモニターできます ※筆者は通常使用していません

視点操作

Ultimaker Curaは以下の4つの方法で視点操作ができます。

  • マウスのホイールで拡大縮小
  • マウスのホイールをクリックしながら操作で視点移動
  • キーボードの方向キーで回転
  • 上述⑤をクリックで視点切り替え




プリント設定の項目表示

Ultimaker Cura プリント設定項目 表示

標準設定だとプリント設定の項目が全て表示されていません。

日本語設定ですとメニューバーの「設定」→「視野のセッティングを構成する」
英語ですと「Settings」→「Configure setting visibility」

から表示する設定項目を選択できます。




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