Voxelab Aquilaの純正ファームウェアでも問題なく印刷はできますが、海外の有志の方が多機能で操作性良く、画面のデザインもカッコよくなるカスタムファームウェアを公開しています。GitHubで公開されているalexqzdさんのカスタムファームウェアについて紹介します。
Aquilaのカスタムファームウェアとは
Aquilaはオープンソースの3DプリンターファームウェアMarlinをベースに開発されており、公式とは別にAquila専用カスタムファームウェアがGitHubで公開されています。alexqzdさんのファームウェアは海外のAquilaユーザーが絶賛していて、筆者も使ってみましたが素晴らしく、Aquilaを買ったらまずやってみて欲しいおすすめのカスタマイズです。
問題があった場合にもVoxelab公式からダウンロードできる純正のファームウェアに簡単に戻すことができます。
画面が横向きのタイプはカスタムファームウェアを入れると縦向きの表示になります
縦向きに変換するブラケットを印刷して用意する必要があります。
基盤の種類について

Aquilaの基盤は「G32」、「N32」、「H32」の3種類ありいづれも32ビットタイプですがそれぞれCPUが異なるので、プログラムコードも異なります。
2022年3月現在、紹介するカスタムファームウェアは「G32」と「N32」に対応していますが「H32」は開発中でベータ版となっておりBL-Touchは非対応です。
カスタムファームウェアのダウンロードリンク
G32、N32基盤用カスタムファームウェア
H32基盤用カスタムファームウェア
カスタムファームウェアの種類について

ファームウェアのデータはSDカードの[firmware]フォルダ内に入れて本体基盤にインストールするbinファイル、
[DWIN_SET]フォルダ内のディプレイパネルにインストールするデータの2種類があります。
インストール方法はこちらの記事を参照してください。
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Voxelab Aquilaのファームウェア更新インストール方法
Voxelab Aquilaはオープソースの3Dプリンターです。サードパーティのカスタマイズされたファームウェアソフトや公式からも更新版とBLtouchを追加し使用できるオートレベリング機能が追加されたバージョンが公開されています。ファーム ...
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本体基盤のファームウェア

GithubのリンクのV1.3.5の一覧をみるとたくさんの種類がありますが、これらは全て本体側のファームウェアでこの内一つを選択してSDカードの[firmware]に入れます。
ファイル名の意味は先頭から
(UBL):Unified Bed Leveling でレベリングする
(BLTouch):BL-Touchを取り付けてオートレベリング、メッシュデータを取得する
(Default-NoProbe):純正状態でレベリングはベッドのレベル調整ボルトで行う
(Manual Mesh):手動でオートレベルと同様にメッシュデータを取得する
(3×3):9点のメッシュデータを取得する。
(4×4):16点のメッシュデータを取得する。
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(HS):メッシュデータの取得をハイスピードで行う
(G32):G32基盤用
(N32):N32基盤用
純正と同じ要領で使いたい場合はDefault-NoProbe、BL-Touchがないけどオートレベリング同様に手動でメッシュデータを取ってレベリングしたい場合は点数が多いとレベル調整が大変なので3×3など少なめの点数のもので試してみるのがおすすめです。
ディスプレイパネルのファームウェア

ディスプレイ用のファームウェアはV1.3.5で説明するとGitHubの[Source code (zip)]のリンクからZipファイルをダウンロード解凍し、
[Marlin-1.3.5]→[Display firmware]→[Firmware Sets]の順に開き、
[DWIN_SET (Custom)], [DWIN_SET (Gotcha)], [DWIN_SET (Original)], [DWIN_SET (Voxelab Red)]の4つのフォルダーの内一つ、アイコン等デザインが違うので好きなものを選んで[DWIN_SET]にフォルダー名を変更してファームウェアインストールするSDカードに入れて使用します。
カスタムファームウェアインストール後

本体のファームウェアが「Manualmesh-3×3」、ディスプレイパネルが「Voxelab-red」をインストールしてみました。
まず、電源を入れて気づいたのが、ロード画面のバーがちゃんと動いていてカッコイイ。
ホーム画面のノズル座標や温度、ファン回転数の情報がまとまっていて見やすい。
操作して見た感じも反応が良くなっている気がしました。