Ender3にX軸、Y軸の印刷精度を良くするためにベルトテンショナーを付けてみましたが、Z軸に対して不満はありませんでした。しかし、Z軸の印刷精度向上を目的とした「アンチバックラッシュナット」という部品が売っているので付けてみました。
アンチバックラッシュナットについて
「バックラッシュ」とは

バックラッシュは主に歯車で使われる言葉で、歯車と歯車の嚙み合わせ部分の隙間のことを言います。
3Dプリンター(Ender-3)のZ軸で言うと図のようにリードスクリューとナットの隙間部分。
アンチバックラッシュナットとは

アンチバックラッシュナットは上下2つのナットの間にバネが付いているもので、バネの反発で上下方向に押される力が常に加わることでナットとリードスクリュー間の隙間を無くしています。
隙間がなくなるのでZ軸のガタつきを抑えることができ、3Dプリンターの印刷精度を向上させるものです。
私はAliExpress購入、価格は200円程度でした。
アンチバックラッシュナット取付

取付方法はモーター部カップリングとナット部分のネジを緩めて取り外し、逆の手順で取り付けるだけです。
なぜか画像のナットを固定している部分に上下2重にスプリングワッシャーが入っていて、念のため元通りにスプリングワッシャーを付け直しましたが、小さくてやり辛く苦労しました。
純正のナットを外れた状態でリードスクリューに通して、ガタがどのくらいあるのか手で触って試してみましたが0.5mmくらいはバックラッシュありそうでした。
アンチバックラッシュナットは全然がガタつきが無く、効果が期待できそう!
アンチバックラッシュナットに交換後の効果は?
よく他のブログやYouTubeを見ると、3Dプリンターを改造する前とした後にお船を印刷したりして比較されてますけど、私は船がどうせゴミになってしまうのでやっていません。
ライトセーバーを今3Dプリンターで自分でデザインして作っていて、アンチバックラッシュナットに交換してから100時間くらいは印刷してみました...

左側がアンチバックラッシュナット取付前、右側が取付後に同じフィラメント、設定で印刷したものです。
フィラメント:PLA
ノズル:0.4mm
レイヤー高さ:0.12mm
3Dモデルが違うのは申し訳ございません。
ぱっと見だとそんなに違いはありません。


スマホに付ける60倍のレンズを使用して見てみました。
Z軸と言うよりはベルトの張りも時々調整しているのでX,Y方向の精度が上がったのが影響している気がします。
よく見ると、左側の画像が若干上下に波があるのに対して、右側のアンチバックラッシュナット取付後は真っ直ぐになっています。
普段0.4mmのノズルしかほとんど使っていないので私にとって大きな効果はありませんでしたが、0.2mmノズルとか小さくて精度が必要なものを印刷するときにアンチバックラッシュナットがあると有効かもしれません。
1個200円くらいなので付けて置いて損はないと思います。
ご参考になれば幸いです。